さくらの落とし穴

さくらインターネットは安価で高機能なサービスを多数提供していますが、落とし穴もあったりします。というか落ちました。
レンタルサーバに詳しい方々ならご存じではあると思いますが……

このブログはさくらのVPSで提供しています。同じサーバでメールサーバも動かしているのですが、スパムフィルタやらウイルスチェックやらを動かしているとだんだんサーバリソース的に辛くなってきたりします。なので、メールだけさくらのメールボックスに移行しようと考えたのです。

結論から言えば、現在の環境のままメールだけさくらのメールボックスに移行するのは不可能でした。
さくらのレンタルサーバ・メールボックス・ブログには、どうやら1ドメイン1サーバの呪いがかけられている模様なのです。

これらのサービスで独自ドメインを使用する設定を行うと、さくらのネームサーバにそのドメインのゾーンが作成されます。このゾーンはドメイントップ・www・mail等が全て当該サーバを向いており、編集ができません。
では予め作っておけば良いのか?というと、既にさくらのネームサーバに同一ゾーンが存在する場合、サービス側で独自ドメインを使う設定自体ができません。

つまり、さくらのレンタルサーバ・メールボックス・ブログを他のサービスと組み合わせて使うには、専用に他のドメイン(サブドメイン可)を用意しなければなりません。さくらのネームサーバをerirun.netのレジストラから参照せずに別途ネームサーバを用意する、という方法も考えましたが、さくらDNSを直接参照する環境でおかしな事態が起きそうです。

もうブログもメールも「erirun.net」でサービスしてて今更変えられねえよ!!!!!!1!!!!

というわけで、さくらのメールボックスは泣く泣くキャンセルしたのでした。

VPN接続・切断時に自動でルーティング追加・削除 (Windows)

Windowsから会社やら自宅鯖やらにVPN接続してるとインターネット回線が遅いよー! と思う人は多いかと思います。デフォルトゲートウェイがVPN接続に向くため、全てのパケットがVPNを通るようになるからです。できれば、必要なパケットだけをVPNに振り分けたいですね。VPN接続のIP詳細設定で「リモートネットワークでデフォルトゲートウェイを使用する」を切ればデフォルトゲートウェイは変更されませんが、VPNの向こうに別のネットワークセグメントがあったりするとそこにはアクセスできなくなります。そのセグメントへのルーティングがないからです。

ルーティングは route コマンドで書き換えることができますが、VPN接続していないときもVPNへのルーティングを有効にしていると、VPNとIPアドレスがかぶっているネットワークに入ったりすると不具合が出そう(ホテルLANや公衆無線LANがどんなIPアドレスを出してくるか分かったものではありません!)なので、できればVPN用ルーティングはVPN接続しているときだけ有効にしておきたいものです。

VPNに接続したときに自動でルーティングを書き換えたいというのはよくある要求だと思うのですが、日本語文献はなかなかない、もしくは環境ややり方が古いのですよね… 今回は、http://simpleverse.wordpress.com/2010/10/06/add-routes-on-vpn-connect-with-powershell-and-task-scheduler/ をもとに設定します。

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